アウトソーシングのお勧め
大競争時代を勝ち抜くためには、企業は自社の強みであり核となる部門・事業に特化し、そこに人材や資金などのあらゆる経営資源を集中しなければなりません。これがコア・コンピタンス経営です。その結果、手薄となった業務はアウトソーシング(外部委託)するのです。アウトソーシングはコア・コンピタンス経営を実現するための手段でもあるのです。
特に小さな会社は何もかも自前でやる必要はありません。手薄となった業務、不得手な業務は外部の専門家に任せればよいのです。すべての業務を自社でこなそうとすると、安易に人を採用して過剰人員を抱えることになりかねません。アウトソーシングを上手に活用すればコストの削減にもなります。
また、アウトソーシングには固定費を変動費化させるという効果があります。低成長時代にはいって売上高の増加がそれほど期待できなくなると、売上高の多少にかかわらず発生する固定費は企業の負担となっています。だからアウトソーシングに注目が集まっているのです。これまで社内で行なっていた業務をアウトソーシングすることにより、人件費のような固定費を従業員数、仕事量、あるいは売上高などに応じて発生する変動費にすることができるのです。
給与計算業務の特徴は次の通りです。
① 業務の忙しい時期とヒマな時期がある。
② したがって、専任の担当者では固定費がかかりすぎる。
③ 人材育成に時間がかかる。
④ したがって、派遣スタッフでは無理がある。
⑤ 専門的知識と経験を必要とする。
⑥ 秘密保持が必要となる。
つまり給与計算は最もアウトソーシングに向いている業務の一つなのです。